共同研究・受託研究・奨学寄附金 Jointresearch
共同研究・受託研究・奨学寄附金
共同研究とは
民間企業、地方公共団体、独立行政法人、特殊法人等の外部の機関より研究経費を受入れて、対等の立場で共同して行う研究で、お互いの契約に基づき実施されます。
受託研究・受託事業とは
委託者(特に制限はありません)からの委託を受けて行う研究等で、経費は委託者が負担し、お互いの契約に基づき実施されます。なお、研究の成果は委託者に必ず報告いたします。
奨学寄附金とは
本学の学術研究奨励等のために受入れる寄附金です。受入れた寄附金は、寄附者の希望に基づき、本学の学術研究奨励のために活用させていただきます。
なお、福島大学では、寄附金の私的経理は禁止しています。個人が受けた寄附金および助成金も一旦大学に寄附し、大学が経理する規則になっております。
共同研究一覧
放射能環境動態・影響評価ネットワーク共同研究拠点(ERAN)
共同研究拠点の概要
以下6つの研究機関は、放射性物質の移行過程の研究解明とその影響を評価し、福島の環境回復の様々な課題の解決に資することを目的とした、機関横断的連携による「放射能環境動態・影響評価ネットワーク共同研究拠点(以下、「共同研究拠点」)」を設置しました。
本共同研究拠点は文部科学大臣の認定を受け、2019年4月1日から活動しています。
ERAN参加機関
共同研究拠点の設置背景
原発事故から年月が経過しても放射性物質の環境動態に関する課題は依然として残されており、環境放射能動態や影響に関する研究の重要性はますます増加しています。原発事故の知見を国際的に発信することが、国際社会における我が国の責務であると言えます。
そこで、陸域及び海域、さらには生態系における放射性物質の拡散・輸送・沈着・移行過程を同定し、その実態とメカニズムを解明すること、得られた成果に基づいて長期的な汚染状況の予測とその影響の解明に関して、関係機関が横断的に取り組むことにより、学問的な深化や、成果の強力な発信を可能にするため、当該研究を推進してきた主要な6機関が共同研究拠点を形成しました。
共同研究拠点の特徴
共同研究拠点を形成するCRiED、IER、IREM、JAEA福島環境安全センター、QST福島再生支援研究部、及び国環研福島地域協働研究拠点は、放射性物質の移行過程研究に関して、各機関それぞれの得意分野を有しています。
CRiED | 大気、水、土砂の移動を総合的に扱い、原発事故由来の放射性物質の今後の環境移行を研究、IERは現場に近いという地の利を生かし様々なフィールド研究を行うとともに、環境・生物・農業分野の総合的研究を実施。 |
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IER | 現場に近いという地の利を生かし様々なフィールド研究を行うとともに、環境・生物・農業分野の総合的研究を実施。 |
IREM | 放射線被ばく医療に関する基礎研究推進と、健康管理や緊急被ばく事故に対応できる専門的人材の育成を実施。 |
JAEA福島環境安全センター | 森林から河川、貯水池を経由して河口・沿岸に移動する放射性物質の動態調査と、時空間的な変化を数値解析するためのモデル化に関わる研究を実施。 |
IES | 再処理施設からの放射性物質移行モデル、トリチウム・放射性炭素の環境動態の研究を実施。 |
国環研福島地域協働研究拠点 | 森林・河川等への移行と生物・生態系影響評価、大気環境での動態評価等の研究を通じて、被災地の環境回復に向けた取り組みや、地元自治体と連携した復興まちづくりの支援等を実施。 |
共同研究拠点の取り組み
放射能環境動態・影響評価に関する国内・国際共同研究の推進、海外から研究員の受け入れ、IAEA等との連携による海外への情報発信、および公募を通じて若手研究者の育成を行うことにより、世界的な環境放射能研究のハブとして機能させます。
取り組み1:研究テーマの公募
本共同研究拠点が原発事故に係る放射性物質の移行過程研究に関する中核としての機能を果たすため、国内外の研究者を対象として、広く共同利用・共同研究のテーマを公募し、それらの研究を推進します。共同研究の推進を通して、研究者コミュニティや研究ネットワークの形成、各コミュニティ等の発展に貢献します。
取り組み2:若手研究者育成
放射性物質の移行過程の解明と影響評価に関する研究者を育成するためには、学際的・網羅的・俯瞰的な知見が必要です。そのため、自らの研究を深めるとともに、他分野における研究を体感する必要があり、異なる研究者コミュニティを背景として持つネットワークの各研究機関との共同研究は意義深いものとなります。そこで、特に若手の研究者を育成するため、若手研究者の研究テーマを積極的に採用していきます。
取り組み3:成果の発信
本共同研究拠点において得られた研究成果については、国内外の論文や学会を通して、広く発信するとともに、福島県の皆様等が参加可能な報告会を開催するなど、より多くの方々に福島の環境回復の現状を理解いただくための取り組みを行います。また、IAEA等の国際機関への情報発信を強化することにより、国際社会に対して正確な理解の促進に努めます。
研究テーマの公募
本共同研究拠点では、放射能環境動態・影響評価に関する研究テーマを公募しています。募集要項および申請フォームは、ERANウェブサイトに掲載しております。