令和6年7月5日  IER特別セミナーを開催しました。<マーク・ヘッグナウアー博士>

日時2024年7月5日(金) 11:00~12:00
場所環境放射能研究所本棟6F大会議室/オンライン(Zoom)
発表者マーク・ヘッグナウアー 博士
Deltares シンガポール支部 流域管理スペシャリスト
演題Deltaresが開発した水文予報システムと水質予測モデルを統合したソフトウェアの概要

令和6年7月5日(金)、Deltaresのマーク・ヘッグナウアー博士によるIER特別セミナーが開催され、環境放射能学専攻の博士前期・後期課程の学生やIER教職員など15名が参加しました。

マーク・ヘッグナウアー博士はオランダのデルフトにある水資源・水環境関連独立法人研究所 Deltares の流域管理専門家です。博士はデルフト工科大学で博士号を取得後、Deltares に入所し、オランダで11年間、シンガポールで2年間、水文学の研究を続けています。

Deltaresは、オランダにおける治水対策の分野で100年以上の歴史を持ち、洪水予測や水質管理に関するソフトウェア開発に注力している組織です。近年、開発したソフトウェアはオープンソース化され、世界中の研究者に無償で提供されています。シンガポールでは、治水対策や水質管理が重要な課題となっており、近隣の原子力発電所の影響も懸念されています。シンガポール国家環境庁は、放射性物質の拡散予測と被ばく評価を行うHyMARISコンソーシアム(福島大学環境放射能研究所(IER)も参加)を立ち上げ、Deltaresなどの機関と共に研究を進めています。

博士は、放射性核種の陸水や海洋への拡散について卓越した知見を有する環境放射能研究所との共同研究を楽しみにしていると語りました。

発表後には、IER研究者らから複数のコメントが挙がりました。

ヘッグナウアー博士を紹介するグシエフ先生
ヘッグナウアー博士が発表している様子
質疑応答の様子