令和6年6月26日 第1回IERセミナーを開催しました。<ピョートル・コプカ外国人客員研究者>
日時 | 2024年6月26日(水) 13:30~14:30 | |||||
場所 | 環境放射能研究所本棟6F大会議室/オンライン(Zoom) | |||||
発表者 | ピョートル・コプカ博士 ポーランド国立原子力研究センター原子力・環境分析研究所(NCBJ) 福島大学環境放射能研究所(IER)外国人客員研究者 | |||||
演題 | WRF-Hydroモデルによる新田川流域の流量計算結果について |
環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。
令和6年6月26日(水)、ピョートル・コプカ客員研究者による第1回IERセミナーが開催され、環境放射能学専攻の博士前期・後期課程の学生やIER教職員など17名が参加しました。
コプカ博士は、IERに滞在した3ヵ月間に行った研究の成果と活動について話しました。
主な活動は、IERのコンピューターにWRF-Hydroモデルの環境を構築し、2011年9月に新田川流域の比曽、割木、原町の観測サイトで実測された流量と、WRF-Hydroモデルの予測値を近づけるために、モデルに入力するパラメータを最適化することでした。また、IER、NCBJ、カールスルーエ工科大学(KIT)が共同ですすめている新田川流域と阿武隈川流域における放射性核種の輸送モデル開発の計画についても触れました。博士はこの計画の準備として、WRF-Hydroモデルのパラメータ最適化を行ったと述べました。
さらに、滞在中に印象に残った活動として、2024年5月に行った新田川流域の現地調査、福島第一原子力発電所付近の地表水サンプル採取、そしてグシエフ特任准教授が東日本大震災・原子力災害伝承館で米国からの大学生を対象に招待講演を行った後に開催された討論会についても述べました。
最後に、平尾茂一准教授と協力して、福島第一原子力発電所からのトリチウム年間放出量を人工蜂コロニーアルゴリズム(Artificial Bee Colony: ABC)を用いて推定した成果についても発表しました。
発表後には、IER教授陣から複数のコメントが挙がりました。
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