令和3年8月6日 IER特別セミナー (オンライン同時開催)を開催しました。<石井弓美子 主任研究員>

日時

2021年8月6日 (金)10:20 – 11:50

場所

環境放射能研究所6階大会議室、オンライン同時開催(Zoom)

外部講師

石井弓美子 主任研究員
国立研究開発法人 国立環境研究所 福島地域協働研究拠点

環境放射能学専攻博士前期課程の一部講義では、著名な研究者を講師として招き、その講義を「特別セミナー」として学内の教員等にも公開しています。

8月6日に開催された石井弓美子博士による「放射生態学」のオンライン講義には、環境放射能学専攻の修士学生3名と、IERのメンバー数名が参加しました。講義では、国立環境研究所がおこなっている研究活動を中心に、水生生物の放射性Csモニタリングの概要、淡水食物網における放射性Csの移行、淡水魚への移行係数解析、 太田川におけるヤマメへの放射性Cs移行などについて写真とグラフなどを交えながら詳しい説明がなされました。生徒たちは、食性や体サイズなど、様々な要因により淡水魚の放射性Cs濃度が影響を受けることや、淡水魚の放射性Cs汚染メカニズムが河川と湖沼では異なることなどを学びました。また、ヤマメ胃内容物のDNAによる食性解析や炭素窒素安定同位体比を用いた食物網の解析なども紹介され、最新の分析技術や統計解析を用いた放射生態学に関する研究手法についても学びました。