令和3年10月18日 第5回IERセミナーを開催しました。<大学院生>
日時
2021年10月18日(月)14:00~15:15
演題
1)Activity concentration of radiocaesium in self-consumed crops collected from evacuation order cancellation zone and internal radiation doses
(菊池美保子 環境放射能学専攻 修士2年)
2)The dynamics of 137Cs in urban pond after decontamination
(黒澤萌香 環境放射能学専攻 修士2年)
3)Uptake of 137Cs from soil and irrigation water by rice plants cultivated with the pot experiment
(NGUYEN Phuong Thoa 共生システム理工学専攻 博士3年)
今回のIERセミナーでは、今年度に卒業を控える大学院生3名がこれまでの研究成果をまとめ発表しました。18名のIER所属教授陣や大学院生が参加しました。
浪江町を対象に自家消費用作物の放射性セシウム濃度を研究する菊池さんは、除染後に栽培された作物の放射性セシウム濃度は十分に低く、内部被ばくへの影響も少ないとしながらも、町民や町への帰還を検討している人々のため調査を続けるべきとしました。
郡山市の都市部のため池の放射性セシウムについて研究する黒澤さんは、除染前後に行ったサンプリング調査の結果をまとめ、周辺の河川からの流入や流出がため池の水や堆積物の放射性セシウム濃度に与える影響についての考察を発表しました。
南相馬市の水田を対象に、灌漑水による米の放射性セシウム濃度への影響を研究するベトナムからの留学生であるグエン・トアさんは、灌漑水の影響はほとんどないことを示しました。
各発表後には教授陣より多くの質問やコメントが飛び交いました。2月の修士論文・博士論文最終審査に向けて気持ちの引き締まった様子の3人の表情が印象的でした。