令和3年10月29日 中央大学のみなさんが来所しました。

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2021年10月29日(金)

中央大学総合政策学部4年生3名のみなさんが来所されました。

みなさんはゼミで福島原発事故とその影響について勉強されているそうで、なかでもアルプス処理水の海洋放出に興味を持ち、今回、海洋化学を専門とする高田兵衛特任准教授のもとへゼミ合宿の一環として訪れました。

学生のみなさんは処理水について事前に調査された中で浮かんだ様々な疑問を高田先生に投げかけると同時に、魚や雨を通して口にしたときに健康被害がないか気になる、事故のあった福島原発からの放出はやはり不安、何を基準に安全性を判断したらよいのか、といった率直な感想を述べました。

高田先生はひとつひとつの質問に丁寧に答えながら、「トリチウムが持つ1ベクレルの被ばく線量がどれくらいになるのか、その数字は例えば放射線治療で受ける線量と比較してどれくらいなのか、実際に計算し、数値で理解することが大切。同じ数字でも受け取り方は人それぞれだが、自分は正しい数字を提供できるよう、今はバックグラウンド(放出前のトリチウム)の評価や海での物質循環のメカニズムの把握に努めている」といったお話をされました。