令和3年11月5日 IER特別セミナー (オンライン)を開催しました。<ゲオルグ・シュタインハウザー博士>
日時
2021年11月5日(金)17:00 – 18:30
場所
オンライン (Zoom)
外部講師
ゲオルグ・シュタインハウザー博士
(ハノーファー・ライプニッツ大学 放射生態・放射線防護研究所)
タイトル
Tracing anthropogenic radionuclides in the atmosphere
環境放射能学専攻の修士課程の一部の授業では、外部の著名な研究者を外部講師として招き、その授業を「IER特別セミナー」として学内の他の教員に公開しています。
11月5日に開催したゲオルグ・シュタインハウザー博士による「環境放射能科学Ⅱ」のオンライン授業には、環境放射能学専攻の博士前期課程4名とIERのメンバー数名が参加しました。この授業でシュタインハウザー博士は、世界各地で発生した原子力事故が、大気中における人工放射性核種のグローバルモニタリングによって追跡できることを説明されました(たとえばチェルノブイリ原発事故は、スウェーデンで大気中の放射性物質が確認されたことで、はじめてソビエトが事故を公表しました)。また、2017年に欧州のモニタリングネットワークが検知した未申告の106Ru(放射性ルテニウム)大気放出に関する調査を例に、核鑑識の進歩についてもお話いただきました。質疑応答では、局地的な原子力事象を検知するためのモニタリングネットワークをさらに発展させるための見通しや、ルテニウム放出に関する2年間の包括的な調査の詳細について議論が交わされました。