令和4年4月13日 駐日ポーランド大使が来所しました。
令和4年4月13日、駐日ポーランド共和国大使館から特命全権大使パヴェウ・ミレフスキ閣下とマウゴジャータ・シュミット二等書記官が来所されました。ポーランドでは、今後のエネルギー転換に向けて、再生可能エネルギーの拡大や原子力発電所の建設および緊急時対策の検討段階にあり、昨年11月に本学を訪問されたコルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使の紹介でミレフスキ大使の来訪が実現しました。最初に三浦学長を表敬訪問され、その後IERにて研究者らと懇談されました。
三浦学長との会談の中で、大使がポーランドはウクライナからの避難者を難民としてではなく、隣国の兄弟・客人として民家や施設を開放して受け入れていることをお話しされると、学長は、福島大学も前日に教職員からの寄付を駐日ウクライナ大使館に届けたことや、今後もウクライナとポーランドを継続支援していきたい意思を伝えました。また、チャリティコンサートや被災した子供たちの心のケアなど、災害・人道支援では芸術が果たす役割が非常に大きいという認識を共有しました。
IERに移動後は、ウクライナ人研究者3人を含むSATREPSチョルノービリプロジェクトメンバーが、河川・森林・海洋への放射線の影響や、今回の戦争による放射線リスクの予測モデリングについてプレゼンテーションを行いました。大使は、日本とも共通する課題である脱炭素社会の実現のためには、ポーランドでも新エネルギーや原子力発電の分野における研究や専門家育成が必要であると認識しており、本学とポーランドの研究機関や大学との協力関係構築に向けて大使館としてもサポートしていきたいと述べました。