令和4年8月19日 ウクライナへの機材引渡し式を行いました。

SATREPSチョルノービリプロジェクトでは、ロシアによるウクライナ侵攻により被害を受けたウクライナの共同研究機関へ機材供与を行っています。

8月19日には、チョルノービリに拠点をおく研究機関、国営特殊企業エコセンターへの線量計の納品に合わせ、ウクライナと日本をオンラインでつなぎ機材引渡式を行いました。 引渡し式にはIERとエコセンターのほかに、プロジェクトのウクライナ側代表機関であるウクライナ立入禁止区域管理庁(SAUEZM)やSATREPSプログラムの実施機関であるJICAが参加しました。さらにコルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使および松田ウクライナ駐箚日本国特命全権大使にもご参加を賜ることができました。

ご挨拶の中でコルスンスキー大使は、ザポリージャ原発がロシア軍の攻撃による危機にさらされる中での日本からの支援に感謝を述べられました。また松田大使からは、侵攻によりウクライナ国内の原子力施設の安全が脅かされる中、本プロジェクトの重要性がますます増しているとのお言葉をいただきました。そして日本政府として今後もウクライナ支援を続けていくとの意思が示されました。

難波教授からの目録贈呈の後、SAUEZMとエコセンターからは、ロシア侵攻後のチョルノービリ立入禁止区域の被害状況について説明され、日本からの支援に感謝を述べられると同時に、ロシア侵攻に断固として屈しないという強い意思表示がなされました。

SATREPSチョルノービリプロジェクトは本年度をもって終了する予定ですが、チョルノービリと福島という原発事故の経験で結ばれ縁が深いIERとしては、今後も何らかの形でウクライナ支援を継続したいと考えています。

機材供与について詳細はこちら
https://www.fukushima-u.ac.jp/news/Files/2022/08/kizai.pdf

SATREPSチョルノービリプロジェクトについてはこちら
https://www.jst.go.jp/global/kadai/h2803_ukraine.html

オンラインで行われた機材引渡式。
スクリーン上右上がSAUEZMエコセンターの関係者、
左下がコルスンスキー大使、右下が松田大使
難波教授より目録を贈呈
今回エコセンターに納品された線量計を紹介
参加者で記念撮影