令和4年11月28日 第7回IERセミナーを開催しました。 <辰野研究員、ブルドー研修員>

日時

2022年11月28日(月)14:00~15:00

発表者

辰野宇大 プロジェクト研究員
オレナ・ブルドー ウクライナ国立科学アカデミー原子力研究所研究員/SATREPSプロジェクト研修員
(発表順)

演題

The contribution of Cesium rich microparticles to Cs concentration of river water and forest soil in Takase River watershed
(辰野)
Radiation effects in Rodents from Chornobyl exclusion zone Ukraine(ブルドー)

辰野研究員

環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

11月28日に開催した令和4年度第7回IERセミナーでは、辰野宇大プロジェクト研究員と、SATREPSチョルノービリプロジェクトで研修生として受けいれているオレナ・ブルドー研究員が発表を行いました。オンライン聴講を含め研究者、大学院生ら20名が参加しました。

辰野研究員はCsMP (Radioactive cesium-rich microparticles)と呼ばれる、高放射性セシウム含有粒子の土壌や河川中での分布・動態に関する研究について発表しました。CsMPは土壌中では比較的表面の層に分布していることや、河川へは雨天時に土壌侵食により流出するが、固液分配係数(Kd)への影響は小さいことなど、フィールド調査およびサンプル分析から得られた結果について発表しました。

ブルドー博士

ブルドー博士はウクライナ国立科学アカデミー原子力研究所の研究員で、今年8月からSATREPSチョルノービリプロジェクトのJICA研修員としてIERをはじめとした日本国内の研究施設で研修されています。SATREPSプロジェクトの一環として行っているクーリングポンド(チョルノービリ原発に冷却水を供給するための貯水池)周辺の野生動物に関する研究をはじめ、ウクライナで行ってきた研究の概要を説明されました。そして、日本での研修で学んだDNAや染色体の解析方法についても説明しました。

各発表後にはIER教授陣より様々な質問、コメントが挙がりました。