令和元年7月30日(火)浪江町にて第11回研究活動懇談会を開催しました。

日時

令和元年7月30日(火)

場所

福島県浪江町

この懇談会は、研究成果を地域に還元するために2016年より開催しているもので、当研究所にとって重要な活動です。第11回目となる今回は、主に浪江町立野地区の農家のみなさん17名にお集まりいただき、当研究所塚田所長との座談会形式で行われました。

「農業環境における放射性セシウム等について」をテーマに、放射線についての基礎的な説明から始まり、農業土壌の質が土壌に含まれる放射性物質(主にセシウム)の植物への移行量に影響することなど、やや専門的な内容にも触れながら、農業を軸とした幅広い話題が提供されました。

浪江町では平成26年度から「浪江町農業再生プログラム」として、浪江町地域農業再生協議会がまとめた復興計画に基づき営農再開への取り組みを続けています。会では、震災前にこの地域で盛んだった畜産の今後の再開に向けた発言や、農家の方が圃場での作業を通じて感じてきた放射能への疑問、農業の安全を担保する研究を希望する声など、多くの意見交換がなされました。

説明を行う塚田所長。
会では参加者との活発な議論が行われた。