第4回成果報告会
日時
コラッセふくしまにて、4回目となる成果報告会を開催し、200名を超える来場者にお越しいただきました。今回は、「原発事故7年後の福島の復興と科学的課題~これまでとこれから~」を全体テーマとし、基調講演ではウクライナ環境・天然資源省立入禁止区域管理庁副長官のオレグ・ナスビット氏に「チェルノブイリ警戒立入禁止区域~原発事故からの回復に向けた32年の経験と展望について~」と題し、ご講演頂きました。会場からはチェルノブイリ事故と福島事故で起こった出来事やそれぞれの土地の違いを初めて知ることができてよかったとの声を頂戴しました。
全体テーマに沿って「①地域の復興と課題」、「②生態系(生物・陸域・海域)への影響と課題」、「③環境放射能分析と環境修復への取り組み」のパートに分け、本研究所および連携研究機関の発表者による成果報告をしました。また、ポスターセッションでは県内外の関係研究機関も含めた45題の研究発表が行われましたパネルディスカッションでは、QST放射線医学総合研究所・上席研究員の鄭 建(つん・じえん)氏、本研究所のトーマス・ヒントン教授、アレクセイ・コノプリョフ教授が「過去から何を学び、どう未来へ生かすのか~」をテーマにチェルノブイリと福島との地形、気象条件、科学技術の進化など研究背景の違いや、さらなる研究の必要性などが論じられました。会場からも積極的に意見や質問が寄せられ、有意義な報告会となりました。