石庭 寛子
- 所属
- 環境放射能研究所 放射生態学部門 野生動物放射線影響学
- 外部リンク
プロフィール
新潟大学大学院自然科学研究科修了 博士(学術)アカネズミにおけるダイオキシン汚染に関する研究で学位取得。現在は、アカネズミにおける放射線被ばくの影響について研究を行っています。
研究テーマ
- 酸化ストレスマーカーを用いたアカネズミにおける放射線被ばくの影響評価
- 放射線被ばくが次世代のDNA突然変異に及ぼす影響
- アカネズミにおけるセシウム蓄積メカニズムの解明
- 哺乳類における季節繁殖の性差を生み出す要因の解明
分野
分子生態学 生態毒性学
キーワード
放射線、アカネズミ、遺伝子
研究概要
震災後の2013年に国立環境研究所に着任後、野生生物への放射線影響評価の一つとして、森林に生息する小型げっ歯類であるアカネズミを対象に研究を行っていました。放射線を受けると、DNAが酸化され、それが突然変異を誘発する可能性がありますが、その一方で、生物は細胞へのダメージを修復する機構も持ち合わせています。そこで、福島の立ち入り制限区域内の放射線量で、アカネズミに酸化ストレスやDNA突然変異が起きているのか調べています。福島大学着任後も、この研究は継続しています。
ひとこと
福島大学に着任後、調査のために様々な場所に訪れていますが、福島の美しい山並みや里山の風景にとても感動しています。2011年に起きた福島原発事故後、立ち入り制限下にある放射線汚染地域には、人間以外の動植物が今も生息しています。それら動植物は放射線からどのような影響を受けているのか、そして、どのように生き抜いているのかを明らかにし、発信していきたいと考えています。
好きなもの・趣味
果物、読書、ジョギング
略歴
- 2011年
新潟大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了
- 2011年
新潟大学産学地域連携機構インターンシップ研究員
- 2012年
新潟大学大学院自然科学研究科博士研究員
- 2013年
国立研究開発法人国立環境研究所特別研究員
- 2017年
福島大学環境放射能研究所特任助教