令和3年10月25日 第6回IERセミナー を開催しました。<塚田教授>

日時

2021年10月25日(月)14:00~14:30

発表者

塚田 祥文 教授

演題

A new approach for understanding the state of radicaesium in soil: Density fractionation

環境放射能研究所(IER)では、所属教員同士の交流、研究内容の研鑽を目的に、所属教員による研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

10月25日に開催した令和3年度第6回IERセミナーでは、塚田祥文教授が発表を行いました。オンライン聴講を含め研究者、大学院生ら15名が参加しました。

塚田教授の専門は環境放射生態学で、主に土壌中の放射性物質の存在形態について研究を行っています。今回の発表では土壌中の存在形態別放射性セシウムを分離・定量化する手法として比重分画法(Density fractionation)を紹介し、その手法による成果を発表しました。東電福島第一原発事故由来の放射性セシウムの大部分は、粘土を主体とする重画分に存在していたが、比較的分解の進んだ有機物と粘土が団粒している画分(中画分)には他の画分より高い濃度で蓄積していることが示されました。

発表後の質疑応答では、この手法は森林土壌でも使えるのか、といった具体的な質問がありました。

研究結果を発表する塚田教授