令和4年6月21日 IER特別セミナー (オンライン)を開催しました。<渡辺博士>
日時
2022年6月21日(火)午前10:20 – 11:50
場所
オンライン (Zoom)
外部講師
渡辺 嘉人 博士、量子科学技術研究開発機構 放射線医学研究所
タイトル
Biological effects of radiation in Fukushima
環境放射能学専攻博士前期課程の一部講義では、著名な研究者を講師として招き、その講義を「特別セミナー」として学内の教員等にも公開しています。
6月21日に渡辺嘉人博士による「放射線影響学」のオンライン講義が開催され、環境放射能学専攻の大学院生5名と、IERのメンバー4名が参加しました。講義では、放射線影響の基本的なメカニズム、異なる種類の放射線(a線, b線, g線)による外部被ばくと内部被ばく、ヒトに対する確定的影響および確率的影響、g線照射施設での長期実験結果に基づいた放射線感受性の種間差と染色体体積への依存性について説明されました。また、チョルノービリや福島の動植物(ヨーロッパアカマツ、ニホンアカマツ、モミ、メダカ、ネズミなど)に観測された放射線障害の事例を紹介し、それらの染色体異常頻度の線量依存性を分析しました。質疑応答では、福島の避難区域で観測されたネズミの放射線影響について、詳細な議論が行われました。 <6月28日のセミナーの記事はこちら>