令和4年10月4日 塚田教授が葛尾村にて調査を行いました。

令和4年10月4日(火)、塚田祥文教授が葛尾村の営農再開に向けた試験栽培を行っている水田にて、調査を行いました。
これは、葛尾村、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、および福島大学が共同で行っているプロジェクトの調査として実施されたものです。

塚田教授は、環境放射生態学を専門としており、土壌・灌漑水から作物への放射性核種の移行の解明などの研究を行っています。
今回の調査では、イネの収穫時期に合わせてイネと土壌採取を行いました。土壌の採取はハンドルを回しながら土コアを採取する器具を使用し、30cmほどの深さまで土コア6本のサンプルを採取しました。

採取した土壌は研究所に持ち帰り、放射性物質の存在形態を調べ、どのくらい含まれているかを分析し、土壌や灌漑水からイネへの放射性物質の移行を調査します。

この調査は田植え後から月に2回継続して行っています。また、大熊町でも同様の調査を行っており、こうした調査は場所を変えながらこれまで5~6年ほど継続して行われています。
なお、農研機構では、土壌の肥料成分調査、コメの収穫量、食味など、それぞれの専門分野で調査をしています。
この調査を通して、特定復興再生拠点で安心して営農を再開し、安全な稲作ができるように調査を続けていきます。

塚田教授が採土器を使用している様子
このハンドルを回して掘っていく
採土器で掘っている様子
採土器で掘った後
採土器で採取した土(サンプル)