令和4年10月31日 第6回IERセミナー を開催しました。
<平尾准教授、塚田教授、脇山准教授>

日時

2022年10月31日(月)14:00~15:30

発表者

平尾茂一准教授
塚田祥文教授
脇山義史准教授
(発表順)

演題

Investigation of atmospheric HTO concentration in Okuma(平尾)
Activity concentrations of 129I and 137Cs in crops and internal radiation exposure from foods(塚田)
Particulate 137Cs dynamics in the Niida river basin: impacts of decontamination(脇山)

環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

10月31日に開催された令和4年度第6回目のIERセミナーでは、平尾准教授、塚田教授、脇山准教授が発表を行いました。IERの研究者、学生ら23人が参加しました。

平尾准教授は大気中トリチウム動態に関する研究について発表し、福島第一原発周辺等での観測結果をもとにした時空間変動と、その要因を風向風速等の環境因子の変動とともに説明しました。

塚田教授は、農作物中のヨウ素129およびセシウム137濃度に関する研究と、帰還困難区域での自家栽培作物や野生植物(山菜、果実など)による内部被ばくに関する研究について発表を行いました。前者については調査の結果、福島では原発事故由来のヨウ素129が検出されたものの、算出される内部被ばくはきわめて低いこと、後者については野生植物から一部基準値を超える濃度を検出したものの、内部被ばくへの影響は小さいことなどが説明されました。

脇山准教授は、浜通り北部を流れる新田川を対象に、周辺の除染活動が河川中のセシウム137動態に与えた影響についての研究結果を発表しました。また、大雨による増水時に採取したサンプルから得られた分析結果についても発表しました。

発表後にはさまざまな質問、コメントが飛び交い有意義な議論が交わされました。

平尾准教授
塚田教授
脇山准教授